今年7月、マヤ鉄道に乗ってメキシコのユカタン半島に行ってきた。
マヤ鉄道は2023年12月に開業したばかりの観光列車で、メキシコのアムロ前大統領が計画した国家的な公共事業だ。
僕は、せっかくユカタン半島に旅行に行くならマヤ鉄道に試乗してみたいと思い、パレンケ(チアパス州)からメリダ(ユカタン州)までのチケットを購入した。
まだ日本人でマヤ鉄道に乗ったという人は少ないと思うので、少しレビューしてみたいと思う。

マヤ鉄道のルート
マヤ鉄道は現在、パレンケ(チアパス州)からトゥルム(キンタナロー州)まで延びている。
途中、ビーチリゾートのカンクン(キンタナロー州)を経由する。
往路も復路も1日1便だけ運行している。
チケット購入
僕が購入したパレンケ→メリダのチケットは片道で1848ペソ(今のレートで14000円)。
決して安くはない。新幹線で移動するような感覚だ。
料金は地元の人、メキシコ人、外国人の3つに分かれており、僕は外国人料金で購入した。
https://reservas.ventaboletostrenmaya.com.mx/
👆マヤ鉄道の公式ページ。こちらから購入可能。
僕はメキシコの大学の学生証を持っているので、本来は学割で半額で買えるはずだ。
だが割引価格で買うには有人チケット売り場で買わなければならないらしく、チケット売り場はメキシコシティにはなかったため断念した(マヤ鉄道の各駅には売り場がある)。
まだ未完成のパレンケ駅
マヤ鉄道のパレンケ駅は、市内中心部からタクシーで15分ほど。
列車の出発時刻は朝9時だったので、余裕をもって8時すぎに到着した。
できたばかりの駅舎はすごくきれいだ。

中に入ると、座席に人がたくさんいて講演のようなものが行われている。
聞いてみると、マヤ鉄道の職員が乗客に向かって鉄道の設立経緯や、乗車時の注意点などを述べているようだ。
校長先生が生徒に朝礼を行っているようで、なんか不思議な感じだ。

僕は朝食を駅で食べようと思っていたのだが、売店もカフェもまだ完成しておらず絶望した。
食べ物は豆菓子くらいしか持参しておらず、空腹のまま乗車することになった。



荷物チェック
乗車時刻の30分ほど前から放送がかかり、荷物チェックが行われる。
「食べ物も飲み物も持ち込み禁止!」とアナウンスされていたので、豆菓子と水筒を取り上げられるのではないかと思いスーツケースに隠したが、結局そんなに厳しいチェックは行われていなかった。



きれいな車内
荷物チェックの長い列を待って、ようやく列車の中へ。
できたばかりだけあって非常にきれいだ。
シートは日本の新幹線よりは少し安っぽく感じるが、快適さに問題はない。



チケットの値が張るわりには満員で全席埋まっている。
1割くらい外国人、残りはメキシコ人という感じだ。
カフェには長蛇の列
列車が動き出してしばらくすると、車内のカフェが開店した。
朝食のためにコーヒーとサンドイッチを買おうと思ったが、早速長蛇の列ができている。
20~30分ほど待って列がひいてからようやく朝食にありつくことができた。

車窓からの風景 ‟密林”ではない
乗車時間は7時間。
基本的には読書や勉強をしながら快適に過ごすことができた。
だが、窓から見える景色はちょっと期待外れだった。
僕はマヤ鉄道というからには「密林」という風景を期待していた。
ただ実際には、牧草地だったり低木地が多く、冒険感の少ない風景だった。
途中、ゲリラ豪雨のような大雨が降り、その後に見えた雲は日本では見られないような豪快な雲で、そこは気に入った。




メリダ駅に到着
ここはパレンケ駅とも違って売店もあるし、各種交通機関のチケット売り場もある。
とても快適な駅だった。




まとめ
初めて乗ったマヤ鉄道。満足度としては60~70%といったところだろうか。
売店が完成していなかったり、乗車時や車内のカフェに大行列ができるところは、鉄道オペレーションがまだまだいけていないと感じた。
景色は想像していたよりもワクワク感は少なかったし、もう一度乗りたいかと言われると値段との相談かなと思う。
ただ、バスに比べると高速で移動できるのは確かだし、移動経路のオプションが増えるのは観光客にとっては良いことだ。
特に最近はADOの一等バスですら、この地域で犯罪組織に襲われることが増えているそうなので、安全に旅行したい人にとっては良い選択肢が増えたと思う。
マヤ鉄道の建設中は環境破壊などの問題が取りざたされていたが、現在は外国人観光客にもメキシコ人にもおおむね好意的に受け止められているのではないだろうか。