ヒルネクロコップの日記

ペルーに2年ほど住んでいたスペイン語学習者です。 読書や旅行の記録、ラテンアメリカのニュースについて書いていきたいと思います。2023年秋からメキシコに来ました。

政治・社会

今年読んで面白かったラテンアメリカ関係の本12冊(前半)

今年読んで面白かった本の中で、ラテンアメリカをテーマとした本の感想を一言ずつ書いてみようかと思う。 取り上げるのは以下の12冊。 少し長くなりそうなので、今回は最初の6冊、次の記事で残りの6冊を紹介します。 (順番に特に意味はありません) 1. 『…

ペルーはなぜ大統領がコロコロ変わるのか <ペルー政変2020 ③>

前にも書いた通り、11月はペルーにとって激動の月だった。 わずか1週間で2回も大統領が交代。 抗議デモによって大勢が負傷し、2人が亡くなった。 hirunecrocop.hateblo.jp hirunecrocop.hateblo.jp ペルーでは2018年にも大統領が汚職によって罷免されてい…

「十字架」(チリ) 最近見たラテンアメリカの映画 ③

最近、ラテンアメリカの政治・社会をテーマにした映画を4本見た。 ベネズエラのドキュメンタリー「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ」と、アメリカ・メキシコ国境の実情を描いた「息子の面影」の感想はこちらからどうぞ。 hirunecrocop.hatebl…

「息子の面影」(メキシコ) 最近見たラテンアメリカの映画 ②

最近見たラテンアメリカを舞台にした映画4本。 先に書いた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ」の感想はこちらからどうぞ。 hirunecrocop.hateblo.jp そして、2本目のメキシコ映画は傑作だった。 「息子の面影」(監督:フェルナンダ・バラデ…

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ」最近見たラテンアメリカの映画 ①

ラテンアメリカを舞台にした映画を4本見た。 簡単に感想をメモしておこうと思う。 最初に言ってしまうと、「息子の面影」(メキシコ)は傑作だった。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ」(ベネズエラ)、「カナルタ -螺旋状の夢-」(エクア…

ペルー警察に殺された2人の若者について <ペルー政変2020 ② >

先月、ペルー全土を揺るがせた大統領罷免への抗議デモ。 14日に行われた2回目の大規模デモのさなか、二人の若者が警察によって殺害されるという悲劇が起きた。 犠牲となったのは、ブライアン・ピンタドさん (22) とインティ・ソテロさん (24)の二人だ。 www…

ペルーの抗議デモに参加し、催涙弾の中を必死で逃げた友達の話 <ペルー政変2020 ① >

11月はペルーにとって激動の月だった。 9日、国民から大きな支持を受けていたビスカラ大統領が国会によって罷免される。 10日、国会議長だったメリノ氏が大統領に就任。 12日、1回目の大規模な抗議デモ。 14日、2回目の大規模な抗議デモ。参加していた2人…

経済成長著しかったペルーが、なぜ医療に投資してこなかったのか

BBCのペルーに関する記事を読んだ。 タイトルは「ペルーにおけるコロナウイスル:なぜ大きな経済成長を成し遂げた国が医療システムにさらに投資してこなかったのか」(2020年6月)。 www.bbc.com ブラジルほど報道されていないので目立たないが、ペルーはCov…