ヒルネクロコップの日記

ペルーに2年ほど住んでいたスペイン語学習者です。 読書や旅行の記録、ラテンアメリカのニュースについて書いていきたいと思います。2023年秋からメキシコに来ました。

メキシコ

メキシコ死者の日の思い出 おすすめの墓地など

11月1日、2日はメキシコの死者の日だ。 この時期が近付くと毎年、SNSからきれいな写真がたくさん流れてきて、懐かしい気持ちになる。 僕は2018年、ペルーに住み始めたばかりのころ、妻と一緒に死者の日のメキシコを旅行したのだが、そのときの光景はいまも深…

ラテンアメリカ関係の記事・個人的な備忘用

個人的に思い出深いラテンアメリカ関係の記事。NHKの記事は油断していると消えていってしまうのが残念。自分のための備忘用・保存用ですが、興味がある記事があればどうぞ。消えてしまった記事はアーカイブサイトから引っ張ってきています。 「女性を集めて…

メキシコの名門大学院「エル・コレヒオ・デ・メヒコ」を訪問した

憧れのコレヒオに到着 超エリートの院生たち そもそもコレヒオ・デ・メヒコとは ラテンアメリカ最大級の図書館 コレヒオの重鎮 田中道子先生 壮絶なトラテロルコ事件 鶴見俊輔の話 見田宗介の話 大江健三郎の話 去年、念願かなってメキシコの名門大学院「エ…

【メキシコ】メリダ近郊のおすすめセノーテ その2

引き続き、ユカタン半島メリダ近郊のセノーテを紹介しようと思う。 前回の記事はこちら。 hirunecrocop.hateblo.jp ④ セノーテ・アケツァリ(Cenote Aketzali) ⑤ セノーテ・イク=キル(Cenote Ik-Kil) ⑥ チチェン・イツァの聖なるセノーテ(Cenote Sagrad…

【メキシコ】メリダ近郊のおすすめセノーテ その1

去年、ユカタン半島のメリダ近郊を旅して良かったことの一つが、大小さまざまなセノーテを見れたことだ。 整備されたきれいなセノーテから、超ローカルなものまで。 中には、一般家庭の庭や、スーパーの駐車場にあるセノーテもあった。 メリダはたくさんのセ…

雨の神「トラロック」の大移動 ~メキシコ国立人類学博物館の門番となった巨大石像の物語~

メキシコシティの最大の見どころの一つ、国立人類学博物館。 「太陽の石(アステカカレンダー)」が有名だが、オルメカ、マヤ、テオティワカンなど、各文明の超貴重な考古学品がずらりと並んでいて圧倒される。 メキシコ国立人類学博物館の門番 そんな中、「…

ハカランダと老夫婦の美しい話

メキシコでは2月〜4月くらいにかけて、ハカランダという花が咲く。 特にメキシコシティは街が紫色に彩られ、つい足を止めて写真を撮ることが多くなる。 実はハカランダは、1920年代に日本人造園家の松本辰五郎が桜の代わりとしてブラジルから持ち込んだも…

おすすめのカカオとチョコレートの博物館2つ(メキシコ)

前回、「濃厚なチョコレートの歴史展」に行った話を書いたが、メキシコでもチョコとカカオに関する博物館に行ったことを思い出し、備忘録のために書いておこうと思い立った。 チョコストーリー博物館(ユカタン州・ウシュマル遺跡) 古代のカカオ飲料を試飲 …

カカオとチョコレートの起原が面白い

先週末、銀座三越の「濃厚なチョコレートの歴史展」に行ってきた。 ツイッターでたまたま知ったこの展示。 ちょうど東京駅に用事があったためふらりと立ち寄ったのだが、大収穫と言ってもいい面白さだった。 銀座三越の9階に行くと、チョコレート展の看板が…

古代メキシコの蛇の神々

明けましておめでとうございます。 今年はヘビ年ということで、ご利益にあずかろうと去年メキシコで出会った蛇の神々を紹介したいと思います。 古代メキシコと蛇 1、羽根の生えた蛇神(ケツァルコアトル、ククルカン) 2、大地の神 コアトリクエ 3、火の…

2024買ってよかったもの(ほぼメキシコグッズ)

今年は仕事を休んでメキシコに留学し、忘れられない年になった。 本当は1年の締めくくりとして「思い出に残った場所」とか「出会った人たち」を書くべきなんだろうけど、書くことが多すぎて絶対に年内では書き終わらない。 というわけで、今年買ったものだ…

伝説の「ハンモックの村」に行ってきた

今回の旅行でメリダ市(ユカタン州の州都)に行った理由の一つが、ハンモックで有名な村が近くにあることだった。 「ティシュココブ」、ハンモックの村。 8年くらい前に、職場の後輩から面白いからとプレゼントしてもらった本の中に登場した村で、ずっと頭…

メキシコ・マヤ鉄道に乗ってきた

今年7月、マヤ鉄道に乗ってメキシコのユカタン半島に行ってきた。 マヤ鉄道は2023年12月に開業したばかりの観光列車で、メキシコのアムロ前大統領が計画した国家的な公共事業だ。 僕は、せっかくユカタン半島に旅行に行くならマヤ鉄道に試乗してみたいと思…

『百年の孤独』が生まれた小さな家

前回の記事では、ガルシア=マルケスが『百年の孤独』で得た資金で建て、亡くなるまで暮らした家について書いた。 hirunecrocop.hateblo.jp 今回、ついに彼が実際に『百年の孤独』を書いた家を訪問することができた。 こちらもメキシコシティの閑静な住宅街…

ガルシア=マルケスの家に行ってきた ~『百年の孤独』がヒットして建てられた美しい家~

今年はガブリエル・ガルシア=マルケスが何かと話題になる年だ。 3月には遺作となる『出会いはいつも八月』が出版され、今月末には満を持して『百年の孤独』の文庫版が日本で発売される。 そしてNETFLIXで百年の孤独の映像化が進められていて、年末に公開さ…

メキシコ大統領選の投票所に行ってきたらメキシコっぽくて面白かった

今週の日曜(6月2日)はメキシコの大統領選挙の日だった。 与党(MORENA)のクラウディア・シェインバウム候補が当選し、メキシコ史上初の女性大統領が誕生する歴史的な日となった。 当選したシェインバウム候補公式ツイッターの動画より(https://twitter.c…

移民施設で出会った印象深い人々について

移民支援のボランティアに行った話の続き。 支援団体パトロナスには、野獣列車への食料支援だけでなく、もう一つ重要な役割がある。 それは「宿泊場所の提供」だ。 パトロナスの施設には合計25人ほどが宿泊できるスペースがあり、メキシコから北を目指す移民…

移民たちを襲う腐敗した軍・警察、そして列車事故について

「野獣列車」の移民支援のボランティアに行った話の続き。 ここでは、メキシコから北を目指す移民たちがどんなリスクにさらされているのかを少し書いてみたいと思う。 ヘッドライトを照らしながら通過する野獣列車 列車にひかれ両足を失った移民 パトロナス…

「野獣列車」移民支援のボランティアに行ってきた

30年間 寄付だけで運営される慈善団体「パトロナス」 先週、移民支援のボランティアに行ってきた。 メキシコ・ベラクルス州にある「パトロナス(Las Patronas)」という団体で、メキシコでは有名な移民支援団体だ。 地元のおばちゃんたち15人ほどで運営され、…

知っておくと役立つ古代メキシコの神々10選(その3)

前回、前々回の記事では古代メキシコの10の重要な神々を紹介した。 だが、それ以外にも知っておいて損はない神々がけっこういるので、ここではプラスして8人紹介したいと思う。(全然10選になっていない…。) 属性の内訳としては、自然現象に関係した神…

知っておくと役立つ古代メキシコの神々10選(その2)

知っておくと役立つ古代メキシコの神々。前半はこちら。 hirunecrocop.hateblo.jp 後半ではケツァルコアトル、テスカトリポカ、チャルチウトリクエ、ミクトランテクトリ、シペ・トテックを紹介します。 ⑥羽根の生えたヘビの神 ケツァルコアトル(Quetzalcóat…

知っておくと役立つ古代メキシコの神々10選(その1)

メキシコに来てから、大学の授業などで歴史の勉強をすることが生きる喜びになっている。 中でも古代メキシコ(スペイン征服以前)の世界観・宗教観について学ぶのは抜群に面白い。 神話も独創的で面白いし、何よりも神々の造形が魅力的だ。 古代の人々は本当…

メキシコ史にはまった5ヶ月

メキシコに来て5ヶ月が経ちました。去年の10月から仕事を1年間休職し、外務省の交換留学プログラムでメキシコ国立自治大学というところで学んでいます。 メキシコでは当初はジャーナリズムを勉強しようと思っていたのですが、自分でも意外なことに、メキシコ…

世界中にある「支倉常長」像 ~大航海時代を生きたグローバル日本人~

去年メキシコのアカプルコ市を襲った時速270キロのハリケーンを無傷で耐え抜いたものがある。 支倉常長(はせくら・つねなが)の銅像だ。 この銅像は日墨友好の象徴として1973年に仙台市からアカプルコに送られたものだ。 銅像がある「日本広場」にも被害はな…

初めてマチェテ(山刀)を使った ~アカプルコ植物園でのボランティア~

去年12月、アカプルコで災害復旧のボランティアをしたいと思い、赤十字やキリスト教系の団体など5カ所にメールを送った。 だがメキシコにはボランティアという文化がないらしく、なかなか返事が来ない。 唯一返事をくれたのがアカプルコの植物園だったため…

ハリケーンで破壊された街に行った ~メキシコ・アカプルコの現状~

昨年末、ハリケーンで壊滅的な被害を受けたアカプルコという街に災害復旧ボランティアに行ってきた。 アカプルコはメキシコの太平洋側に面したリゾート観光都市で、何度もハリウッド映画の舞台にもなっている。 江戸時代に伊達政宗が日本人使節をメキシコに…

大江健三郎 『万延元年』以外の作品もめっちゃ読みたくなった

ムーさんが紹介する大江健三郎おすすめ作品 『万延元年のフットボール』を読んだあと、大江健三郎の他の作品についても知りたいと思い、NHK「100分de名著」やYouTubeの解説を見たりしている。 中でもわかりやすかったのが、「文学YouTuberムー」さんという方…

今年読んで面白かったラテンアメリカ関係の本12冊(前半)

今年読んで面白かった本の中で、ラテンアメリカをテーマとした本の感想を一言ずつ書いてみようかと思う。 取り上げるのは以下の12冊。 少し長くなりそうなので、今回は最初の6冊、次の記事で残りの6冊を紹介します。 (順番に特に意味はありません) 1. 『…

「息子の面影」(メキシコ) 最近見たラテンアメリカの映画 ②

最近見たラテンアメリカを舞台にした映画4本。 先に書いた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ」の感想はこちらからどうぞ。 hirunecrocop.hateblo.jp そして、2本目のメキシコ映画は傑作だった。 「息子の面影」(監督:フェルナンダ・バラデ…