ヒルネクロコップの日記

ペルーに2年ほど住んでいたスペイン語学習者です。 読書や旅行の記録、ラテンアメリカのニュースについて書いていきたいと思います。2023年秋からメキシコに来ました。

ペルー

ペルー 女性たちの尊厳を踏みにじった強制不妊手術について

3月8日は国連が定めた「国際女性デー」だった。 ここメキシコシティーでは大規模なデモ行進が行われ、18万人が参加したと言われている。 メキシコでは年間3000人もの女性が殺されていて「もう我慢の限界だ」という女性たちの怒りが国中に渦巻いている。 メキ…

大江健三郎 『万延元年』以外の作品もめっちゃ読みたくなった

ムーさんが紹介する大江健三郎おすすめ作品 『万延元年のフットボール』を読んだあと、大江健三郎の他の作品についても知りたいと思い、NHK「100分de名著」やYouTubeの解説を見たりしている。 中でもわかりやすかったのが、「文学YouTuberムー」さんという方…

2年ぶりの南米旅行 いろいろ成仏させてきた

2年ぶりに南米に行ってきた。 仕事の休みを1か月まとまってとれたので、チリ、アルゼンチン、ペルーを駆け足で巡ってきた。 目的地は、チリの首都サンティアゴ、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス、イグアスの滝(アルゼンチン・ブラジル国境)、ペルー…

2020年ふりかえり 幻となったいろんな旅行について

2020年、本当に思い通りにいかない年だった。 世界中の多くの人がそう思っているだろうけれど。 まだ世界が平和だった2020年の年明けの花火(2020/1/1 ペルー・リマ) 幻のパタゴニア旅行 僕の場合、思えばすでに2019年の終盤からすでに思い通りにいかない日…

今年読んで面白かったラテンアメリカ関係の本12冊(後半)

今年読んで面白かった本の中で、ラテンアメリカをテーマとした本の感想を一言ずつ書いてます。 1. 『マラス』工藤律子著 2. 『熱狂と幻想 コロンビア和平の深層』田村剛著 3. 『神秘の幻覚植物体験記』フリオ・アシタカ著 4. 『中南米野球はなぜ強いのか』中…

今年読んで面白かったラテンアメリカ関係の本12冊(前半)

今年読んで面白かった本の中で、ラテンアメリカをテーマとした本の感想を一言ずつ書いてみようかと思う。 取り上げるのは以下の12冊。 少し長くなりそうなので、今回は最初の6冊、次の記事で残りの6冊を紹介します。 (順番に特に意味はありません) 1. 『…

ペルーはなぜ大統領がコロコロ変わるのか <ペルー政変2020 ③>

前にも書いた通り、11月はペルーにとって激動の月だった。 わずか1週間で2回も大統領が交代。 抗議デモによって大勢が負傷し、2人が亡くなった。 hirunecrocop.hateblo.jp hirunecrocop.hateblo.jp ペルーでは2018年にも大統領が汚職によって罷免されてい…

ペルー警察に殺された2人の若者について <ペルー政変2020 ② >

先月、ペルー全土を揺るがせた大統領罷免への抗議デモ。 14日に行われた2回目の大規模デモのさなか、二人の若者が警察によって殺害されるという悲劇が起きた。 犠牲となったのは、ブライアン・ピンタドさん (22) とインティ・ソテロさん (24)の二人だ。 www…

ペルーの抗議デモに参加し、催涙弾の中を必死で逃げた友達の話 <ペルー政変2020 ① >

11月はペルーにとって激動の月だった。 9日、国民から大きな支持を受けていたビスカラ大統領が国会によって罷免される。 10日、国会議長だったメリノ氏が大統領に就任。 12日、1回目の大規模な抗議デモ。 14日、2回目の大規模な抗議デモ。参加していた2人…

経済成長著しかったペルーが、なぜ医療に投資してこなかったのか

BBCのペルーに関する記事を読んだ。 タイトルは「ペルーにおけるコロナウイスル:なぜ大きな経済成長を成し遂げた国が医療システムにさらに投資してこなかったのか」(2020年6月)。 www.bbc.com ブラジルほど報道されていないので目立たないが、ペルーはCov…